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口腔ケアが認知症や死亡リスクを低減!?

オーラルフレイル(OF-5)チェックリストで即確認!

令和6年6月11日付京都新聞の朝刊に、京都市で開かれた認定産業医研修会での発表内容が紹介されていました。

そこでは、残存歯数と死亡リスク、認知症の発症に関連があり、
「口腔衛生に気を付けていないことも認知症発症のリスクになる可能性がある」
との発表があったそうです。

発表されたのは、京都府立医科大学の学内講師で歯科医師・労働衛生コンサルタントの松井大輔先生です。

オーラルフレイル(口腔機能の衰えや低下)によって、
身体的なフレイル(健康と要介護の中間の虚弱な状態)や
死亡リスクが上がることにも触れられ、日本老年歯科医学会などがまとめた
「オーラルフレイルチェックリスト」で現状分析することを薦められていたそうです。

☆オーラルフレイル(OF-5)チェックリスト
(出典 https://www.gerodontology.jp/committee/002370.shtml)

①自身の歯は,何本ありますか?
(0~19本で該当。さし歯や金属をかぶせた歯は、自分の歯として数え、インプラントは自分の歯として数えない。)
②半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか?
③お茶や汁物等でむせることがありますか?
④口の渇きが気になりますか?
⑤普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがありますか?

2個以上該当すると、オーラルフレイルなので、歯科医やかかりつけ医等に相談してみてください。

また、誤嚥性肺炎の発症率が口腔ケアによって6割以上低下した研究結果の発表や、
歯周病と糖尿病などの生活習慣病は相互に関連しており、
歯周病の治療で生活習慣病が改善するなどの好循環が生まれるとの指摘もされていたそうです。

虫歯になってからではなく、日頃から歯科検診をしっかりと受けることの大切さを実感しました。
(出典 令和6年6月11日付 京都新聞 朝刊)
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一般社団法人 日本老年歯科医学会ホームページよい抜粋

2024年06月21日