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関節の可動域制限に対してのマッサージの対応は?~膝関節編~

訪問マッサージにおけるケアのご紹介

膝関節や股関節は、体重を支えて立つ・歩くなどの日常生活において大切な関節です。
これらの関節に問題が生じることで、痛みや可動域の制限が出て、著しく生活の質(QOL)が低下します。
関節は、骨と骨のつなぎ目にあたる部分であり、膝や足首、肩や肘、あごなど、沢山存在します。
これらの関節を動かすことで、歩く、しゃがむ、物をつかむなど、人間が生活する上で必要な動作が可能になります。

ただ、加齢や傷病等が原因で関節等の動きが制限されてくる場合があります。
今回と次回の2回に渡って、お悩みの多い「膝関節」と「股関節」の症状について、
それぞれの関節の機能の仕組みとフレアスの施術の一例をご紹介いたします。

今回は、「膝関節」についてご紹介します。

膝関節の仕組みと施術例

まずは、「膝関節」そのものの仕組みについて整理します。

◆構造
太ももの骨・すねの骨・太ももの筋肉に支えられた膝蓋骨(ひざのお皿)の
3つの骨が組み合わさり、太ももの骨が前後に滑り転がる事によって
膝の曲げ伸ばしが可能になります。

◆膝を曲げる
大腿二頭筋(太ももの裏側の筋肉)
膝を曲げる際に重要な筋肉で、この筋肉が緊張過多になることで、
膝の拘縮は進行します。

◆膝を伸ばす
大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)
膝を伸ばす際に重要な筋肉で、この筋肉が筋力低下に陥ることで
膝の変形や疼痛が増悪する可能性が高くなります。

以上を踏まえて、フレアスでの施術例をご紹介します。

施術その①
大腿四頭筋の筋力強化訓練を目的に、膝を伸ばしてキープする訓練を行います。

施術その②
太ももの前と後ろの筋肉を伸ばす可動域訓練を行います。

施術その③
膝関節を支える筋肉の緊張緩和・疼痛緩和を目的に鍼灸でのアプローチを行います。

(出典 「フレアスだより2024年6月号」より)

なお、症状は個人差がありますので、事前にヒアリングをさせて頂いた上で、最適な施術を行わせて頂いております。
詳しくは、施術所までご相談頂ければと思います。

次回は、股関節についてお伝えいたします。

フレアス在宅マッサージ・鍼灸宇治施術所
所長 村上
写真

膝関節の構造

2024年06月14日